ご挨拶
初めての奈良での個展でした。以前から大好きな奈良で、一度は個展をしてみたいと密かに思っていたのですが、いくつかのおかげさまが重なり、数年前から計画が具体的に動き始め、実現の運びとなりました。
奈良は、普段から観光客が多いのですが、会期が、ちょうど正倉院宝物展と重なっていたので、いつもにも増して、改札口などは、人がひしめいていました。おかげさまで、外国からのお客さまや、ご遠方からのお客さまも、ギャラリーに大勢お越しくださり、とても熱心にご覧いただきました。
お目にかかりましたお客さまとの会話をひとつひとつ思い出しながら、また次のテーマに向かいたいと思います。
ありがとうございました。
酒匂 溪香
安曇野の個展から戻り余韻に浸る間もなく、気持ちを新たに準備を進めてきました、奈良での初めての個展「マツリ酒 其の二」も本日初日を迎えました。
奈良では丁度「第71回 正倉院展」も開催されています。初日は雨模様でしたが、幸い残りの期間中はお天気はよさそう・・・秋の深まる奈良にぜひ足をお運びください。
会場で楽しみにお待ちします。
初めて奈良での個展です。
学生の頃から古典や歴史に興味を持っていましたので、奈良は、憧れの地でもあり、心の拠り所でした。いつの日か、奈良で個展を開けたらいいな・・・と思い続けていたところ、幾つかのきっかけがあり、ギャラリー勇斎さんに足を運んでいました。
★テーマを「お酒」にした理由
ギャラリーと同じ屋根の下に奈良のお酒を一堂に集めた立ち飲み処があり、初めて勇斎さんにお伺いした際、まず最初に少し驚いて、次に面白いと、とても嬉しくなりました。テーマは「お酒」?と思い始めていました。
そして、決定的だったのは・・・
断捨離の途中、懐かしい学生時代のゼミの資料を見つけ(自筆のがり版刷)、何故か廃棄できずに、その後も机の上に置いたままでした。
それは、川柳「しぶうちわ、しぶうちわ返答」に関するもので、自分が担当した川柳が「唐土天竺奈良の諸白」(口語訳:海の向こうの唐土、天竺の酒も良いが、もっと良いのは、我が国の奈良の諸白、なんといっても風味が良くてうまいものだよ)
これはもう、テーマは「お酒」になさい・・・ということなのだろうと思い、迷わずに決めました。必然という気がしています。
「マツリ酒 其の二」とは・・・
2006年に西宮市の白鹿記念酒造博物館にて個展「マツリ酒」を開催しましたので、今回は、敢えて「其の二」としました。
縄文時代のムラのマツリ、それに纏わるお酒をテーマにした作品を創りました。もちろん、現代のお酒の作品もあります。
さあ、渾沌の宴にご一緒しましょう・・・
開催期間 2019年10月29日(火)~11月3日(日)
開場時間 午前11時~午後6時(最終日 午後4時まで)
会 場 ギャラリー 勇斎
奈良市西寺林町22
電話 0742-31-1674