尼信会館 2018年2月撮影
目 次
ご挨拶
『風の伝言~太古からの声が聞こえる~』
おかげさまで、無事に終えることが出来ました。
ありがとうございました。
会場に足をお運びくださった大勢の方は、もちろんのこと、励ましのメッセージをお送りくださいました方々、広報にご尽力くださいました方々、そして、尼崎信用金庫様へ、心より御礼申し上げます。
今回は、尼信会館の特別企画展として、長期の個展でした。尼信会館は、閑静な寺町の一画にあり、1階と3階が展示スペース、2階は、尼崎の文化財である歴史的に貴重な資料や、世界中の金貨銀貨が常設展示されている、すばらしい文化施設です。周囲には11ものお寺があるとのこと、毎日のように近隣のお寺から木魚の音が聞こえてきて、その厳粛な空気の中を会館へ通っていました。
また、通勤途中、印象に残っていることのひとつに、公園の塀に残っている機銃掃射の痕・・・。会館やお寺の東側に位置する開明中公園(元、開明国民学校)の塀に、太平洋戦争末期の米軍機からの機銃掃射の弾痕が無数残っています。横を通るたびに、今の平和な時代は、ほんとうに、かけがえのないもの、永久に続いてほしい・・・と、あらためて平穏であることの尊さを噛みしめていました。
会期中には、1200人余りの方が、ご来場くださり、ほんとうに、ありがとうございました。会期が長いので、リピーターの方も多く、お友達を連れて来てくださったり、また、連れられて来られた方が、再度、お友達と一緒にみえたりで賑い、お友達の輪が広がりました。そして多くの方が、秋の個展での再会をお約束してくださり、とても励まされました。
サラリーマンのように、毎朝同じ電車に乗って通っていましたので、会期が終わり、ほっとするやら、少し淋しいやら・・・
沢山の方々とお出会いさせてもらい、おひとり、おひとりのお話を思い出しています。
しばし、余韻に浸り、溢れそうな気持ちが収まったら、また次に向かいたいと思います。
酒匂 溪香
酒匂溪香展「風の伝言」 会場までの風景
酒匂溪香展「風の伝言」 会場(尼信会館3階)のパノラマ写真
酒匂溪香展「風の伝言」 出展作品
四曲の衝立「四季のめぐり」です。
中央のガラスケースの中に、キトラ古墳の石室をイメージして、敢えて衝立を開かずに展示しました。そのため、内側の面は見にくくて、皆さま気になられたことでしょう。
ここで作品の解説を、
表側は、春夏秋冬の4面、それぞれの季節をイメージできる漢字を古代文字で表しています。
内側の面は、陰陽五行説を引用したもので、五行説図表に基づいて、表側の季節が、五行の季節とそれぞれ背中合せになるように仕立ててあります。
陰陽五行説とは・・・
古代中国に起源を持つ哲理。
一切の万物は陰・陽二気によって生じ、五行中、木・火は陽に、金・水は陰に属し、土はその中間にあるとし、これらの消長によって天地の変異、災祥、人事の吉凶を説明する(広辞苑)
五行説図表
☆木―青―東―春
☆火―赤―南―夏
☆金―白―西―秋
☆水―黒―北―冬
五行の「五」は、自然界を作り上げている五元素、「木火土金水」を意味します。ですが、四曲一双の衝立に仕上げたために、中央を意味する「土」は省いています。
尼信会館の展示には、方角も意識して展示しました。
春(表面)、そして裏面には春を表す青色に守護神の青龍
夏(表面)、そして裏面には夏を表す赤色に朱雀
秋(表面)、そして裏面には秋を表す白色に白虎
冬(表面)、そして裏面には亀に蛇が巻き付いている姿の玄武
尼信会館での個展『風の伝言~太古からの声が聞こえる~』が、21日にスタートしました。
初日からたくさんの方に、3階特別展会場にお越しいただきありがとうございます。
5月27日までの会期中(5月5日を除き)は会場でお待ちいたしますので、お近くにお越しの際は是非是非、お立ち寄りください。
だいぶ暖かくなり、冬ごもりしていた虫たちも、そろそろ這い出して来そうです。
この度、尼崎信用金庫様のご厚意により、個展を開催することになりました。
今回の個展のタイトルは、『風の伝言~太古からの声が聞こえる~』です。
雲・山・森・木・水・風・棲むものたち・・・
昔は、お互いに優しく支え合っていました。
今少し立ち止まって、人間が自然の一部であったあの頃のことを思い出してほしい、昔のように、私達の声に耳を傾けてほしい・・・
現代人への、自然や太古のムラビトからの切なる願いです。
お時間がございましたら、ぜひご来場くださいませ。
開催期間 2018年4月21日(土)~5月27日(日)
開場時間 午前10時 ~ 午後4時
期間中の休刊日は 4/23,30,5/3,4,7,14,21
会 場 尼信会館 3階展示場
兵庫県尼崎市東桜木町3番地
電話 06-6413-1121
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